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BATONER

BATONER

2018.09.16 / BRAND

葉山、月山、大朝日岳といった名峰に囲まれ、澄みきった清流が近くを流れる"山形県寒河江市"。
かつて羊毛の産出や紡績が盛んに行われていたニットの聖地としても知られています。
1951年に創業した「奥山メリヤス」は、紡績工場、染工場といった近隣の職人たちと密接にやり取りをすることで様々なメゾンブランドやアパレルメーカーの高い品質を誇る製品を請け負ってきました。
そして、先人が築き上げてきたモノを失うことなく、次へと継承させるべく、ニットウェアブランド「BATONER(バトナー)」が2013年に誕生しました。
日本が世界に誇る技術と伝統、さらなる品質を追い求める意欲をもって、次の世代へと受け継がれるモノを作り続けています。





日本国内で1年間に出回るMADE IN JAPANのニットの比率は、0.1%を切っています。
また、ニット業界のみに関わらず、職人の高齢化は深刻な問題です。奥山メリヤス3代目社長 奥山幸平氏は、その現状に警鐘を鳴らし、若い人材を積極的に雇用。他の工場では40代であれば若いと言われますが、奥山メリヤスではその中核を30代が担っています。"脈々と継承されてきた素晴らしい職人技術を次の世代へと繋ぐ。"「BATONER」というブランド名にはその強い意志と願いが込められています。





「ハイゲージ」や「ローゲージ」とはよく耳する言葉ですが、”ゲージ”とは、1インチの大きさの中に何本の針が入っているかを表す単位です。奥山メリヤスでは、重厚感のあるローゲージニットを編む3ゲージの編み機から日本に3台、世界に18台しか存在しない30ゲージの編み機までを取り揃えています。ちなみにこの30ゲージの編み機は、通常アパレル用途には使用される事の少ない世界最先端の編み機。繊細な機械故に、通常より時間と労力を要し、生産性は極めて低いが、着心地が軽やかなハイゲージニットにきめ細かい上品な光沢感を醸し出します。
アイテム個々の特性や経年変化までを計算し、それぞれに最適な糸の番手、本数どり、そしてゲージを選択する。さらに、前例のない生地さえもに長い歴史に裏打ちされた知識と経験をもとに0から作り上げてしまう。そこに一切の妥協を許さない姿勢こそがBATONERが大切にしているクラフトマンシップです。





前身頃、後ろ身頃、袖、襟といったパーツを繋ぎ合わせる方法には2種類あります。1つ目は、生産性が高く、大量生産向きのロックミシンを使った縫製方法。もう一つはひとつひとつを手作業で繋ぎ合わせるリンキングと呼ばれる縫製方法です。BATONERの商品を製造する過程でロックミシンを使用する比率は全体の10%ほどで、それ以外はリンキングを採用します。細かい作業のためとても時間がかかりますが、丁寧に縫製する為、製品の継ぎ目が目立たず、正確な柄合わせが可能です。現在ではリンキングをできる職人が減ってきているため、奥山メリヤスが継承してきた貴重な縫製技術のひとつと言えます。





リンキングが施された後、余分な糸をカットする糸始末(ステッチング)や糸の組織を水で湿らせ、熱や圧力を加える縮絨という作業を行います。そして様々な型枠を使ってアイロンをかけ、縮絨することで変化する寸法を正確に出し、意図したデザインや風合いに仕上げる職人の感覚的な仕上げ作業です。最後に編み地が落ちていないか、傷や汚れがついていないか、人の目で一枚一枚確認します。これらの工程ひとつひとつを職人が自らの手で丁寧に行うことでBATONERのクオリティーが維持されています。





日本が世界に誇る職人技術の継承と〝新しいスタンダードを作る〟というコンセプトを掲げる「BATONER」のニットウェアを是非店頭・オンラインストアにてご覧下さい。


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