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ATON DIRECTOR'S INTERVIEW

ATON DIRECTOR'S INTERVIEW

2026.10.27 / ITEMS

「故きを温ねて、新しきを知る。」ATONが3シーズン手がけてきた別注バルマカーンコート、最終章へ。ディレクター久﨑康晴インタビュー


ATON(エイトン)のディレクター、久﨑康晴。素材本来の特徴を最大限に生かす、経験に裏付けされた妥協のないものづくりで、自分のスタイルを確立した大人に向けた「リアル・スタンダード」を提案している。約4年前にインラインで発表されたバルマカーンコートは、発売後すぐに完売。翌年には廃盤となったが、別注というかたちで復活させ、以来、毎年完売を繰り返す人気を集めてきた。3シーズンにわたり展開してきたその別注バルマカーンコートが、今回で最後を迎える。その最終作に込めた思いについて話を伺った。



ATONのものづくりを語る上で、素材や原料へのこだわりは欠かせない要素です。まずは今回の別注アイテムに使用されているオリジナル素材について、原料となる繊維の特徴や、生地としての風合いについて、こだわりをお聞かせください。

原料には、SUPER 120'Sというスーパーファインなウールを使用しています。カシミヤに匹敵するほど細い繊維(SUPER 120'S)で太めの糸を作り、それを二重に織り上げたリバー素材で、岐阜県一宮市で織り上げています。
そのため、肌触りはソフトでありながら、しっかりとした張りとコシがあり、上質なシルエットを描きます。ATONオリジナルの素材です。



今回の別注アイテムは、約4年前にインラインで展開されていたモデルを原型としています。発売後すぐに完売し、当時から強く印象に残っていた一着です。改めて、バルマカーンコートというアイテムの背景と、このコートのデザインの特徴についてお聞かせください。

90年代のフランス軍のコートをベースに、裾に向かって広がる迫力あるAラインシルエットに仕上げました。
衿はやや大きめのクラシカルな設計で、付属のチンストラップを留めて立てて着ても様になります。
裏地には、特殊な洗い加工を施したコットン素材を使用しています。柔らかな着心地とともに、立体的なシルエットをつくり出します。



重厚感のあるウールリバー素材で、着丈もフルレングスのこのコートは、着こなしにもコツがありそうです。このコートの魅力を引き出すスタイリングのポイントと、ATONらしい着こなしについてお聞かせください。

重厚感のあるウールリバー素材で、着丈もフルレングスとしっかり長さがあるため、スタイリング全体の引き算として「軽やかさ」を取り入れるのがおすすめです。
たとえば、ATONの「HAND DYED NYLON OVER PANTS」のような、艶感や表情のあるボトムスを合わせると、非常にバランスよくまとまります。


また、衿を立ててチンストラップを留めて着用する際は、前ボタンの下側を1〜2つ外すのがポイントです。足さばきがスムーズになるだけでなく、生地の持つハリ感が自然と引き立ち、後ろ姿まで綺麗なシルエットに仕上がります。
足元は、革靴はもちろん、スニーカーとも相性が良いので、全体のスタイリングのバランスに合わせて幅広くお楽しみください。



3シーズンにわたり継続してきた別注バルマカーンコートも、今回が最後の展開となります。多くの方に支持されてきた形ですが、最後とする理由と、ATONのものづくりの根底にある考え方についてお聞かせください。

ブランドの基本の考えとして、中国の古典にある孔子の言葉「故きを温ねて新しきを知る」を大切にしています。
先人の生み出した知恵に学び、私たちの服作りで新しくアップデートしながら、日々プロダクトの開発を行っています。
今回は、過去のデザインをそのまま活かし、素材でアップデートしました。


3シーズンにわたり愛され続けてきたこのコートを、今回で最後とする。その背景にも、「故きを温ねて新しきを知る」というATONのものづくりの姿勢が表れているように感じました。人気の形に留まらず、常に次を見据えて歩み続けるブランドの姿勢を、改めて感じるインタビューでした。この形で出会える最後の機会を、ぜひお見逃しなく。


SUPER120S DOUBLE MELTON BALMACAAN COAT
INSTORE : 2026年10月30日(金)13:00
ONLINE STORE : 2026年10月30日(金)13:00
PRICE : ¥165,000-+tax (¥181,500-)
COLOR : BLACK / GRAY
SIZE : 0 / 2 / 4 / 6

BLACK


GRAY


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