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ATON / AIR WEATHER SHORT MODS COAT

ATON / AIR WEATHER SHORT MODS COAT

2023.08.30 / ATON



AIR WEATHER SHORT MODS COAT / CHARCOAL GRAY

AIR WEATHER SHORT MODS COAT / GREEN

昔ある生地屋さんと研究をして作っていた素材で、ナイロンらしいナイロンではないんですよね。
これはどちらかというとちょっと天然繊維に近いナイロンを作りたくて。
ナイロンの糸って厳密に言ったらそんなに凹凸がないんです。
通常はノズルがピューっとして丸い繊維なんですけど、繊維の表面にギザギザがあると天然繊維でもウールでもコットンでも光の乱反射をしてあんまり光らない。なのでそのザラザラを表現することによって、あまりナイロンでもポリエステルでもないような化学繊維というものを作りました。


例えば当時のモッズコートは、コットンとかコットンナイロンで作っていました。
当時は既にナイロンが開発されていましたが、あの表情はコットンが合うアイテムなので、いかに軽くて、面白いシワや色の出方を考えた時に、ツルツルの化学繊維じゃないものを作りたかったのです。このような糸の開発を昔からしていて、前やってたブランドも含めると15年くらい前からこういう素材を使っています。
ナイロンのいいところってシワになりづらい、軽い、物によっては撥水性があるっていう良いところも沢山ある。だけどやっぱりイメージ的には普通にツルッとしたナイロンだと少し光沢が出すぎるのを防ぐためにこういう糸を使っています。


日本はやっぱり90年代とか初頭はね、東レ、テイジン、カネボウ、ユニチカなど物凄い化学繊維が世界のトップを走ってたんですよね。開発するまではやっぱり日本が優れてるんだけど、開発してしまったらどこで作っても同じものができるから海外に全部工場を転移して日本にはもうほぼ残ってないですよ。多分福岡もそうですし広島、和歌山、愛媛も昔からある合成繊維屋さんとか化学繊維屋さんの工場がなくなってるはずなんですよね。っていうぐらいでもう日本のその技術が海外に出て行ってしまってるっていう。でもこの(AIR WEATHER生地の)作り方はあんまり海外ではないんですよ。


ディテールは、そもそもあったフィッシュテールのデザインをずっとやってたんですけどちょっと長いなと思ってズバーンと切ったっていう。長いしなんか自転車で巻き込まれそうになって、紐が後ろのスポークに当たっててっていうエピソードがあったからズバンとここ数年カットしました。


限りなく出来上がった素材っていうか形なのでそれの良い所っていうのはほぼいじってないです。
逆にこれをまともにやってたらパーツ数と肯定数が多すぎてなかなか日本の工場さんでは嫌がられるのを真面目にやっちゃってる感じですね。逆に抜くところがねあんまりなかったんですよ。
やっぱり意味があるデザインなのでね。もっと単純に調節できなくてこれは忠実に復刻してる方がいいなっていうのでほぼ残してます。


あとやっぱりこのモッズコートの良さは断然3シーズン着れること。
ウールのコートがいらないんじゃないかっていう暖かくて、ちょうど今みたいに春で急にまた寒くなったりみたいな時に本当に便利っていうのがこのモッズコートなんですよね。


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