Graphpaperデザイナー南氏が解説 / Broad Oversized Shirt
2024.05.01 / Graphpaper
Apple製品みたいな考え方で、バージョンが上がっていってる感じです。
初期の方は100双とか120双ぐらいのコットンを使っていましたが、今は200双のブロードになっていて、糸も超長綿のかなり良いものに切り替わってるんです。
一貫して最初から思ってるのは僕は寝るのが好きなので、ベッドに使われているシーツのような打ち込みの生地を使えないかなと思ったのです。寝たまま外出られないかな。みたいなのがあって。
そういう包まれてるような感じの服が、シャツであればいいなと思ったのが、このシャツを作ろうと思ったきっかけです。
襟の芯地は水溶性なので洗うと溶けちゃう。このシャツは全て一度洗っているので、その時点である程度芯地がフラシ芯になって溶けちゃってます。よって、あまりガチガチにならないです。
カジュアルのシャツを作っていますが、縫製は本当に運針が細かくてドレスシャツを得意とする工場にずっと縫っていただいてます。そのハイアンドローのコントラストが特徴です。素材と縫製はすごいドレス仕様だけど、形やサイズ感がカジュアルというコントラストで作っています。僕もいつもなんだかんだシャツは一番手に取って着てしまうもので、本当にカジュアルシャツとしてうちの一番定番の生地って感じですかね。
今回はコレクションのカラーも作ってて、いつもは定番の色だけなんですけど同じ素材で同じ生地。
ちょっとムードを変えたりしたい人はそっち(コレクションカラー)を買っていただいて、いつも通りのものが欲しい人はそのまま着てもらう。という感じですかね。
Graphpaperのブロードシャツというと、オーバーサイズのシャツというイメージが結構あるんですけど、実際はサイズ展開があって、オーバーサイズのシャツだけ異常にでかいです。その人たちのスタイルによってサイズ展開をしているので、そんなに小さくないですけど、普通のサイズで着ていただいて、バランスを変えてもらっても面白いです。結構細かいことも一番最初からだいぶ検証して作ったシャツです。
今までFサイズが一番大きかったのに対して、Oサイズっていうのが最近できたんですけど、Fサイズが小さいなって僕は個人的に思ってて、自分のサイズとして、もっと大きいのを作りたいと思って作りました。
また実際に、「ブロードのシャツよりもサイズ感が大きいオックスフォードサイズ感で、ブロードシャツって作らないんですか?」とお客様から聞かれたり、海外の知り合いとかも「小さくはないけど、もっと大きくゆったり着たいから。」みたいな話がありました。僕もそれを感じてたので、それで今回から大きいサイズも作ったという感じですかね。
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