BHUTAN TEXTILESブータン テキスタイルズ

BHUTAN TEXTILE
COLLECTIVE COLLECTION

ヒマラヤ山脈に囲まれた秘境のような国、ブータン。
国土の7割は森林に囲まれたこの自然豊かな国は、インドと中国の間に位置し、
面積は日本でいえば九州くらい、人口は約 75万人(福岡市の約半数)が暮らしています。

"世界で最も幸福度の高い国”として知られるゆえんは、ブータン独自の開発指標、
GNH (国民総幸福度: Gloss National Happiness) に基づくものです。
日本や欧米諸国など多くの先進国が指標としてきた GNP (国民総生産: Gloss National Product)は生産性に重きを置くあまり、国民一人ひとりの“幸福”は置き去りにされることが多かったかもしれませんが、
ブータンの GNHに基づいた経済発展は、 国独自の文化や自然環境の保護も視野に入れながら、
今の時代となっては、サスティナブルな考え方を真に先取りした理想的な指標である、 とも言えるでしょう。

伝統文化の中でも、その民族衣装に主なルーツを持つ手織物は古来から重要な位置付けを成し、
母から娘へ、 世代を超えて受け継がれてきました。ブータンには手織りを指す"Hingham” という言葉があるのですが、
それは単なる手作業や技術ではなく、"心で織る"という意味なのだそうです。

ウールやシルク、コットンなど自然素材を主に使いながら、 宗教や伝承に根ざしたパターン、
ローカルの原料を使った草木染めなどさまざまな製法があり、小さな国でありながら地域性も豊かに表現されています。

今回ご紹介させていただく Bhutan Textile Collective Collection は全国各地にある約200 の工房から21を厳選したコレクションとなっています。 国連の関連機関であるITC (International Trade Centre) と共同開発したデザインは、
伝統文化を踏まえながらも、 モダンなライフスタイルに取り入れやすい洗練されたラインナップとなっています。

手織物の工房で働く職人は9割以上が女性で、 経済的な自立が難しい局面に立たされている人も多いとされています。
これまではほとんど海外へ輸出されることのなかったブータンの手織物ですが、
一枚のブランケットやひとつのクッションが、 その豊かな文化背景を知るきっかけとなり、
また GNH に基づいた経済支援、 働く女性たちのサポートへと繋がっていくことを願っています。